沈黙の春

沈黙の春

下記2つの写真は沈黙の春の本にあるものではありません。最近の出来事で象徴的かなと思い添付しました。

原発事故
原発事故
最近できた砂防ダム
最近できた砂防ダム

 

沈黙の春

R.カーソン 1987年5月新装版「沈黙の春」として刊行された。

1964年6月「生と死の妙薬」として刊行されたのが最初である。

裏表紙に

「自然を破壊し人体を蝕む化学薬品。その乱用の恐ろしさを最初に告発し、かけがえのない地球のために、生涯をかけて闘ったR・カーソン。海洋生物学者としての広い知識と洞察力に裏づけられた警告は、初版刊行から四十数年を経た今も、衝撃的である。人類は、この問題を解決する有効な手立てを、いまだに見つけ出してはいない・・・・」と書かれている。


シュバイツアーの言葉—–

未来を見るる目を失い、現実に先んずるすべを忘れた人間。その行きつく先は、自然の破壊だ。


湖水のスゲは枯れはて、鳥は歌わぬ。

キーツ


「私は、人類に大した希望を寄せていない。人間は、かしこすぎるあまり、かえってみずから禍いをまねく。自然を相手にするときには、自然をねじふせて自分の言いなりにしようとする。私たちみんなの住んでいるこの惑星にもう少し愛情をもち、疑心暗鬼や暴君の心を捨て去れば、人類も生きながらえる希望があるのに。

E・B・ホワイト

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R.カーソン は続ける

「春が来ると、緑の野原のかなたに、白い花のかすみがたなびき、秋になれば、カシやカエデやカバが燃えるような紅葉のあやを織りなし、松の緑に映えて目に痛い。

丘の森からキツネの吠え声が聞こえ、シカが野原のもやの中を見えかくれつ音もなく駆け抜けた。

むかしむかし、はじめて人間がここに分け入って家を建て、井戸を掘り、家畜小屋を建てた、そのときから、自然はこうして姿を見せてきたのだ。

ところが、あるときどういう呪いをうけたのか、暗い影があたりにしのびよった。今まで見たことも聞いたこともないことが起こりだした。

若鳥はわけのわからぬ病気にかかり、牛も羊も病気になって死んだ。どこへ行っても、死の影。農夫たちは、どこのだれが病気になったという話でもちきり。

町の医者は、見たこともない病気が後から後へと出てくるのに、戸惑うばかりだった。そのうち、突然死ぬ人も出てきた。(中略)

自然は沈黙した。

薄気味悪い。

鳥たちは、どこへ行ってしまったのか。」


R.カーソン は更に続ける

化学薬品スプレーの歴史を振り返ってみると、悪循環の連鎖そのものと言えよう。

DDTが市販されてから、毒性の強いものが次から次へと必要になり、私たちはまるでエスカレーターに乗せられたみたいに、上へ上へと留まることを知らず昇っていく。

一度、ある殺虫剤を使うと昆虫の方ではそれに免疫のある品種を生み出す(まさにダーウィンの自然淘汰説どうり)。

そこで、それを殺すためにもっと強力な殺虫剤を作る。だが、それも束の間、もっと毒性の強いものでなければ効かなくなる。

そしてまた、こんなこともある。殺虫剤を撒くと、昆虫は逆に「ぶりかえし」て、前よりもおびただしく大発生してくるのだ。(中略)

核戦争が起これば、人類は破滅の憂き目にあうだろう。だが、いますでに私たちのまわりは、信じられないくらい恐ろしい物質で汚染している。化学薬品スプレーもまた、核兵器と並ぶ現代の重大な問題と言わなければならない。

植物、動物の組織の中に、有害な物質が蓄積されていき、やがては生殖細胞を突き破って、まさに遺伝をつかさどる部分を破壊し、変化させる。

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40年以上前の本であるが、人類はというより、日本人は自然を破壊し人体を蝕む化学薬品を放棄せず、更に食品の背後に添加物(化学薬品)を隠し、食品を作り続け、最後には放射能という恐ろしい物を作り上げてしまった。よせばいいのに原子力発電所を作り。ある時大災害を受け、被爆してふるさとに帰れなくなったのにも関わらず、廃炉に100年以上を有するのに、原発再稼働を始めたのである。この比企丘陵も放射能に汚染されているにも関わらず、人体に影響を与えることを知りつつ、放射能が含まれているものを販売している。幼児・小学校・中学校の給食もである。

有機農業という美名に隠れ、農薬を使用しているのを隠して販売している。有機農業が落ち葉を使い腐葉土を作っていれば放射能に汚染されているはずである。農薬などの影響で川魚が消え、ホタルが消え、スギ・ヒノキの森は暗く風通しの悪い里山で「沈黙」してしまった。

2017年9月28日

仙元山 翔

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池上彰さんが名古屋の名城大学にて「世界を変えた本」と題して講義を行った際、6冊目に紹介したのがレイチェル・カーソン著「沈黙の春」

 

食の安全は現代日本の喫緊の課題となりました。遺伝子組換え・残留農薬・放射能汚染・F1種問題と課題が山積しています。

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