沈黙の春

沈黙の春

沈黙の春
沈黙の春

一度ある殺虫剤を使うと、こんちゅうのほうではそれに免疫のある品種を生み出す(まさにダーウィンの自然淘汰説どおり)。そこで、それを殺すためにもっと強力な殺虫剤をつくる。だが、それも束の間、もっと毒性の強いものでなければきかなくなる。そしてまた、こんなこともある。殺虫剤をまくと、昆虫は逆に(ぶりかえし)て、まえよりもおびただしく大発生してくるのだ。これについては、あとでくわしく書こう。とまれ、化学戦が勝利に終わったことは、一度もなかった。そして、戦いが行われるたびに、生命という生命が、はげしい砲火をあびたのだった。

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