有機農業(ウィキぺディアより)
有機農業(ゆうきのうぎょう、Organic farming、Organic agriculture)とは、農業形態のひとつである。有機農法、有機栽培、オーガニック農法などとも呼ばれる。
日本語では、1971年に農協役員の一楽照雄(1906年 – 1994年)が、経済の領域を超えた大きな価値を有する、豊かな地力と多様な生態系に支えられた土壌から生み出されたあるべき農業のあり方を考案し、それを有機農業と呼んだことが始まりである。
用語
科学の術語としての有機は、一般に、有機化合物に帰着する。農業の展開を吟味すべき時代にさかんだった化学肥料が無機的だったこととは幾分異なり、古典的な肥料が、典型的には有機的かつ力動的だったと考察され、象徴的に有機という単語が用いられた。したがって有機農業を省略して有機としてしまうと、意味が通じない。例:「有機農業で栽培された食品」を「有機食品」と略すと意味が通じない。食品の大部分は有機質であることから。
日本の有機農業
「有機農業の推進に関する法律」(平成 18 年法律第 112 号)の第二条において、有機農業は次のように定義される;「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」。
農林水産省の「有機農産物の日本農林規格」では、有機農業で生産された農産物(有機農産物)は次のように定義されている。
- 有機農産物
- 1) 有機農産物:農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で、栽培したもの。
- 2) 転換期中有機農産物:同6ヶ月以上、栽培したもの
- 特別栽培農産物
- 3) 無農薬栽培農産物:農薬を使用せずに栽培したもの
- 4) 無化学肥料栽培農産物:化学肥料を使用せずに栽培したもの
- 5) 減農薬栽培農産物:その地域での使用回数の5割以下しか農薬を使わずに栽培したもの
- 6) 減化学肥料農産物:同化学肥料を使わずに栽培したもの
有機JAS規格では有機農産物を「生産から消費までの過程を通じて化学肥料・農薬等の合成化学物質や生物薬剤、放射性物質、遺伝子組換え種子及び生産物等をまったく使用せず、その地域の資源をできるだけ活用し、自然が本来有する生産力を尊重した方法で生産されたもの」と定めている。
詳細は下記を御覧ください。
非常にわかりにくい表現です。店頭で販売されている有機農産物と無農薬農産物とは別物のようです。更に無化学肥料農産物も別のもののようです。
信用できるものが何なのかがわからない。この近くのJA農産物直売所では有機農産物はあまり売られていない。というのもよくわからない。
有機農業参入促進協議会 のホームページによると
一般的な定義
2006年に制定された有機農業推進法によると「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義されています。一般的な農業では当たり前のように農薬や化学肥料が使用されますが、それらは田畑をはじめ多くの生きものにとって過酷なものであり、資源・エネルギー的にも持続可能なものではなさそうです。それらを出来るだけ低減しようとする農業が有機農業なのです。
「一般的な農業では当たり前のように農薬や化学肥料が使用されますが、」
この一般的な農業とはどのような農業を指しているのでしょうか.JAなどの農業を指しているのでしょうか。
「それらを出来るだけ低減しようとする農業が有機農業なのです。」
これはさらにわかりません。できるだけ使わないことが有機農業の素晴らしいことなのでしょうか。有機農業の正当化にはなってません。
有機農業と特別栽培農産物とは別物です。農水省の有機JAS規格に認定されない限り有機農業とかオーガニックとか名乗ってはいけないのです。少なくとも無農薬で3年経過して初めて有機農産物を作れるのです。しかも詳細な記録を書いていかなければなりません。
のホームページでは有機農業・オーガニックに関する定義が全くありません。
「自然を痛めつけ、いのちの価値をないがしろにし、効率ばかりを追求する近代農業のあり方を、有機農業は根本的に転換し、農業のもつ価値を大切にし、農業の本来の豊かなあり方を求めてきました。そして有機農業は、次世代により良い未来を手渡すことを願う心ある農業者と消費者の協力の下で模索され、各地に根を張り、健全な食、豊かな自然、しっかりとした生活文化を育ててきました。」
これは、あまりにも曖昧な表現でこの団体の「有機農業」を正当化するには無理があると思います。
次のようなものもありました。
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わたしたちの取り組む課題
1.有機農業のイメージを当たり前に思い描けるように
日本農業の未来を拓く有機農業のイメージを、誰もがごく当たり前に思い描けるような取り組みを進めます。
2.有機農業の推進を支えるプラットフォームに
全国各地で行われている有機農業推進への取り組みをつなぎ、情報を交換し連携を広げていく、有機農業推進のプラットフォームとしての役割を担っていきます。
3.日本らしい有機農業を推進するための政策を提案
有機農業に多くの農業者が取り組み、多くの消費者が有機農産物で健康な食生活をしていくなかで、有機農業が日本農業の基本となっていくような、日本らしい有機農業の政策を模索し提案していきます。
4.有機農業推進のために人々が集う場を各地域に
有機農業推進のためにさまざまな人々が交流・連携し推進活動を展開していく場を、各地に作っていきます。
5.「地域の推進計画」がより良い形で策定されるように
有機農業の推進によって地域の農業と社会が自然との共生を取り戻し、持続的に発展していくような、都道府県・市町村の「有機農業推進計画」の策定を目指します。
6.さまざまな有機農業技術の開発・展開の促進
誰でも取り組めて、やればやるほど深まり発展していくような、有機農業技術の開発と展開を促します。
7.有機農業で生産される農産物の消費拡大のために
有機農業で生産される農産物の消費を広げていくためのさまざまな取り組みを進めます。また、そのために流通・加工・情報交流の新しいあり方を模索し、活性化を図ります。
8.有機農業を軸とした日本農業の未来を拓く提案
有機農業の推進を軸に、日本農業の未来を拓く、新しい農政の方向を提案していきます。
9.有機JAS制度のあり方の検討
有機農業推進法の趣旨を生かしながら、有機JAS制度のあり方について現状を踏まえて検討していきます。
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特定非営利活動法人なのに「有機JAS」制度のあり方について検討するとはあまりにも遅いのではないのでしょうか。
まして、小川町で行われている「オーガニックフェス」に後援していました。「有機JAS規格」の商品は見つけられませんでした。来年こそは、有機JAS認証の商品、作物が少しはあることを期待します。有機作物に期待して来場された皆さんはほとんどがっかりして帰られました。このままでは、小川町の有機農業は「自称」有機農業の人ばかりと言われかねません。
有機農業と特別栽培農産物とは別物です。
有機農業と特別栽培農産物とは別物です。「有機JAS規格による」有機JAS規格に認定されない限り有機農業とかオーガニックとか名乗ってはいけないのです。少なくとも無農薬で3年経過して初めて有機農産物を作れるのです。しかも詳細な記録を書いていかなければなりません。
有機農業が無農薬を謳ってはいません。基本としているだけで、ゼロではないのです。ひどいところでは農薬使用率が5分の4でもいい、2分の1でもいいというのが相場のようです。この2つの団体は数字的には何も示さず、努力だけを言っていて、自分たちは優れていると自分で言っているだけのように見えます。
農林水産省は次のように言っています。
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有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
この「有機JASマーク」がない農産物と農産物加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
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